施術中の電話対応、予約確認、会計、キャッシュレス決済、店販商品の在庫管理。
一人サロンや小規模サロンでは、施術やお客様の対応だけでなく、予約確認、会計、売上集計、在庫確認までオーナー自身が担うことも珍しくありません。予約は予約アプリ、会計は電卓、売上は表計算ソフト、決済は別の端末。仕組みが分かれているほど、営業後の小さな作業が静かに積み重なっていきます。
Square POSレジは、こうした業務をできるだけ一つのSquareアカウントへ寄せたい個人サロンに向いています。POSレジアプリは無料で使え、Square決済やSquare予約を組み合わせることで、予約受付から店頭会計、キャッシュレス決済、売上管理、顧客情報の確認まで、流れをつなげやすくなります。
始めやすい一方で、「Squareなら何もかも無料」というわけではありません。キャッシュレス決済には決済手数料がかかり、専用端末を購入する場合は端末代も必要です。Square予約も、使いたい機能によっては有料プランを選びます。
この記事では、Square POSレジが個人サロンに向いている理由、料金、決済手数料、Square予約との連携、Airレジ・STORESレジとの違いまで整理します。
予約・会計・キャッシュレス決済をまとめたい方は、まずSquareで使えるPOSレジと決済機能を見ておくと、記事の内容をイメージしやすくなります。
- Square POSレジは個人サロンに向いている?
- Square POSレジ・Square決済・Square予約の違い
- Square POSレジの料金|月額無料でも費用がゼロとは限らない
- Squareの決済手数料はいくら?
- 個人サロンで使えるSquare POSレジの主な機能
- Square予約と連携すると予約から会計までどう変わる?
- Square POSレジを個人サロンで使うメリット
- Square POSレジのデメリット・注意点
- Square POSレジ・Airレジ・STORESレジを簡単に比較
- Square POSレジが向いている個人サロン
- Square POSレジが向いていない可能性がある個人サロン
- Square POSレジを導入する流れ
- Square POSレジに関するよくある質問
- まとめ|予約・会計・決済をまとめたい個人サロンに向いている
Square POSレジは個人サロンに向いている?
Square POSレジは、次のような個人サロンに向いています。
- 予約、会計、決済をできるだけ同じサービスにまとめたい
- POSレジの月額固定費を抑えたい
- クレジットカードやQRコード決済を導入したい
- 施術売上と店販売上を分けて管理したい
- スマートフォンやタブレットから始めたい
- Square予約をすでに使っている、または導入を検討している
特に相性がよいのは、一人美容室、ネイルサロン、エステサロン、自宅サロン、整体院など、予約情報と売上を別々に追う負担を少しでも減らしたい店舗です。会計件数が多くない小さなサロンほど、月額固定費をかけずに始められる利点を感じやすいでしょう。
もちろん、Squareがすべてのサロンに合うわけではありません。
LINE上で予約を完結させたい、ホットペッパービューティーなど複数媒体の予約を自動でまとめたい、美容カルテや治療院専用カルテを使いたい、回数券の残数や有効期限を予約時に細かく管理したい場合は、STORES予約や美容業特化型POSも候補に入ってきます。
| Squareが向いているサロン | 他社も比較したいサロン |
|---|---|
| 予約・会計・決済をまとめたい | LINE予約を重視する |
| 無料のPOSレジから始めたい | 複数の予約媒体を自動同期したい |
| Square予約を利用している | 美容・治療院専用カルテが必要 |
| 店販商品も管理したい | 回数券・月謝を細かく管理したい |
| スマホやタブレット中心で使いたい | 高度な在庫・スタッフ管理が必要 |
予約・会計・決済を同じSquare基盤へまとめたい個人サロンは、POSレジと決済機能を先に見ておくと導入後の流れをイメージしやすくなります。
Square POSレジ・Square決済・Square予約の違い
Squareを検討するときに、最初に整理しておきたいのが「Square POSレジ」「Square決済」「Square予約」の違いです。
同じSquareのサービスですが、役割はそれぞれ異なります。
| サービス | 主な役割 | 個人サロンでの使い方 |
|---|---|---|
| Square POSレジ | 会計、商品登録、売上・在庫・顧客管理 | 施術代や店販商品の会計、売上確認 |
| Square決済 | キャッシュレス決済の受付 | カード、電子マネー、QRコード決済 |
| Square予約 | オンライン予約・予約管理 | 予約ページ、スタッフ予約、事前決済 |
Square POSレジは会計と売上管理を行うアプリ
Square POSレジは、スマートフォンやタブレットに入れて使うPOSレジアプリです。
施術メニューや店販商品を登録し、会計内容を記録できます。現金払いを記録するだけなら、キャッシュレス決済を契約せずにPOSレジとして使うことも可能です。
商品やサービスをカテゴリー分けしておけば、「施術売上」「店販売上」「メニュー別売上」なども確認しやすくなります。
Square決済はキャッシュレスで代金を受け取る仕組み
Square決済は、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などを受け付けるサービスです。
Squareの決済端末を使う方法に加え、対応するスマートフォンでタッチ決済を受け付ける方法もあります。
POSレジは会計内容を記録する仕組み、Square決済は実際に代金を受け取る仕組み。この2つは似ていますが、役割が違います。
Square予約は来店前の予約受付を担うサービス
Square予約は、オンライン予約ページの作成、予約枠の管理、顧客へのリマインド、事前決済などに対応する予約システムです。
Square POSレジを利用するために、Square予約の契約が必須なわけではありません。予約管理は別のシステムを使い、会計と決済だけSquareにすることもできます。
Square予約には無料のフリープランと有料プランがあります。詳しい料金や機能の違いは、Square予約の料金解説記事で、無料プランと有料プランの違いを整理しています。
3つを組み合わせた個人サロンの運用例
Square予約、Square POSレジ、Square決済を組み合わせると、次のような流れを作れます。
- お客様がSquare予約から日時とメニューを選ぶ
- サロン側が予約内容と顧客情報を確認する
- 来店後、Square POSレジで施術メニューや店販商品を会計する
- Square決済でカードやQRコード決済を受け付ける
- 売上履歴や顧客の取引履歴をSquare上で確認する
一人サロンにとって大きいのは、予約から会計までの情報を同じSquare基盤に寄せやすいことです。
すべてが一つの画面だけで完結するわけではありません。それでも、予約、決済、売上管理が別会社のサービスに分かれている状態より、必要な情報をたどりやすくなります。
Square POSレジの料金|月額無料でも費用がゼロとは限らない
Square公式の料金ページでは、Square POSレジアプリは初期費用・登録手数料・月額固定費0円と案内されています。
月額料金を払わなくても、商品や施術メニューの登録、会計、売上レポート、顧客管理、在庫管理などの基本機能を使えます。
「まずは売上をデジタルで残したい」という段階の一人サロンでも、スマートフォンにアプリを入れて始めやすいサービスです。大きな設備をそろえる前に、普段の会計で使えるかを確かめられます。
実際にかかる費用は、どこまでSquareに任せるかで変わります。
| 費用項目 | 料金の目安 |
|---|---|
| Square POSレジアプリ | 0円 |
| 初期費用・登録手数料 | 0円 |
| 月額固定費 | 0円 |
| Squareリーダー | 4,980円 |
| Squareスタンド | 29,980円 |
| Squareターミナル | 39,980円 |
| キャッシュレス決済 | 決済ごとに手数料 |
| Square予約 | フリー0円、有料プランあり |
※料金は2026年7月確認時点です。最新の金額はSquare公式のPOSレジ料金ページで確認してください。
POSレジアプリだけなら月額0円
現金会計の記録、商品・サービス登録、売上確認など、POSレジの基本機能だけを使う場合は月額料金がかかりません。
小さなサロンでは、最初から高額な専用レジをそろえなくてもよい場合があります。まず無料アプリで会計の流れを作り、必要になった時点で決済端末や周辺機器を加えていく。無理のない始め方です。
キャッシュレス決済には手数料がかかる
クレジットカードや電子マネー、QRコード決済を受け付けると、決済金額に応じた手数料が発生します。
つまり、Square POSレジが無料でも、キャッシュレス決済まで無料になるわけではありません。
決済端末や周辺機器は必要に応じて購入する
対応するスマートフォンのタッチ決済を使えば、専用カードリーダーなしで始められる場合があります。
会計カウンターで安定して決済を受けたい、紙レシートを渡したい、複数スタッフで端末を共有したい場合は、SquareリーダーやSquareターミナルなどを用意すると運用しやすくなります。
個人サロンでは、次のように選ぶと整理しやすくなります。
- 端末を増やさず試したい:対応スマートフォンのタッチ決済
- 低価格でカード決済を始めたい:Squareリーダー
- 紙レシートも出したい:Squareターミナル
- iPadを据え置きレジにしたい:Squareスタンド
端末は、会計場所や紙レシートの有無で選び方が変わります。リーダー、ターミナル、スタンドなどをまとめて見比べたい方はこちら。
Square予約の料金はPOSレジとは別
Square POSレジが無料でも、Square予約の有料機能を使う場合は月額料金が発生します。
一人・1店舗で基本的な予約管理を行うだけならフリープランも候補になります。複数スタッフを対象にした予約、Googleカレンダー同期、無連絡キャンセル防止対策などを使う場合は、有料プランの確認が必要です。
Squareの決済手数料はいくら?
Squareの手数料は、決済方法によって異なります。最新の料率と適用条件はSquare公式の決済手数料ページでも確認できます。
「Squareの手数料は2.5%」と説明されることがありますが、すべての取引が2.5%になるわけではありません。店頭での対面決済、オンライン前払い、カード番号の手入力では料率が変わります。
| 決済方法 | 手数料 |
|---|---|
| 店頭での対面決済 | 2.5%〜 |
| オンライン決済 | 3.6% |
| カード情報の手入力・保存済みカード | 3.75% |
| Square請求書 | 3.25% |
※対面決済2.5%〜は、年間キャッシュレス決済額3,000万円未満で、主要カードブランドによる対面決済などの条件があります。条件外では3.25%〜または個別の手数料が適用される場合があります。
店頭でカードやQRコード決済を受ける場合
来店したお客様が、その場でカードやスマートフォンを提示して支払うのが対面決済です。
個人サロンで最も多いのは、この店頭決済でしょう。条件を満たす主要カードブランドの対面決済では、手数料は2.5%〜です。
1万円の施術代を2.5%で決済した場合、手数料は250円です。
予約時にオンライン前払いを受ける場合
Square予約やリンク決済などを使い、来店前にオンラインで支払ってもらう場合は、オンライン決済の手数料が適用されます。
手数料3.6%で1万円を決済した場合、手数料は360円です。
初回予約や高額メニューを事前決済にすると、無断キャンセル対策や当日の会計時間短縮につながります。返金条件やキャンセルポリシーは、予約前にお客様が迷わない形で案内しておきましょう。
カード番号の手入力や保存済みカードを使う場合
お客様のカード情報を手入力する場合や、保存済みカード情報から決済する場合の手数料は3.75%です。
1万円の決済なら375円になります。
Square予約で無連絡キャンセル手数料を請求する場合も、保存済みカード情報を利用する決済として扱われます。カード情報を保存しているだけで自動的にキャンセル料を回収できるわけではなく、キャンセルポリシーの設定と顧客への事前説明が必要です。
売上が入金されるまでの日数も確認しておく
Squareでは、三井住友銀行またはみずほ銀行を振込先に登録している場合、通常は決済日の翌営業日に入金されます。
その他の金融機関では、週1回の入金です。振込手数料は無料と案内されています。
キャッシュレス決済の割合が高いサロンでは、手数料だけでなく、売上が口座に入るタイミングも資金繰りに影響します。
個人サロンで使えるSquare POSレジの主な機能
Square POSレジは、飲食店や小売店だけでなく、施術サービスを提供する個人サロンでも使えます。
サロンで特に使いやすい機能を見ていきます。
施術メニューと店販商品を登録できる
Square POSレジでは、施術メニューと店販商品を分けて登録できます。
美容室ならカット、カラー、トリートメント。ネイルサロンならワンカラー、定額デザイン、オフ。整体院なら初回施術、通常施術などを登録するイメージです。
シャンプー、化粧品、ネイルオイル、サポーターといった店販商品も同じレジで会計できます。
よく使うメニューをお気に入りに登録し、カテゴリーごとに並べれば、会計時の入力も短くできます。
売上をメニュー別・商品別に確認できる
POSレジを使うメリットは、会計を記録するだけではありません。
日別・月別の売上、メニュー別売上、商品別売上などを確認できるため、「何が売上を作っているのか」を見やすくなります。
一人サロンでは、次の数字から見ると運営に生かしやすいでしょう。
- 月ごとの売上
- 施術売上と店販売上
- メニューごとの売上
- 決済方法別の売上
- 顧客ごとの取引履歴
数字が見えると、人気メニューの価格を見直したり、動きの鈍い店販商品の仕入れを減らしたりしやすくなります。感覚だけでは気づきにくかった小さな変化も、判断材料に変わります。
顧客情報と取引履歴をまとめられる
Squareの顧客リストでは、顧客情報や取引履歴、メモなどを管理できます。
Square予約も使う場合は、予約履歴と売上履歴を同じSquare基盤で追いやすくなります。実際の利用者の評価が気になる方は、Square予約の口コミ・評判も参考になります。
前回購入した商品や会計履歴をすぐに見返せると、次回のお客様対応も少し落ち着いて進められます。
一方、Squareの顧客管理は美容カルテや治療院専用電子カルテとは異なります。施術写真を部位別・時系列で細かく整理したい、専用の問診票や同意書を管理したい場合は、必要な機能を確認したうえで専用ツールも比較してください。
店販商品の在庫管理ができる
シャンプー、化粧品、ネイルケア用品などを販売するサロンでは、在庫管理機能も使えます。
商品ごとの在庫数を登録し、在庫が少なくなったときに通知を受ける設定も可能です。Squareオンラインビジネスを使えば、実店舗とオンライン販売の在庫をつなげる運用も検討できます。
店販商品が少ない一人サロンなら、基本的な在庫数と売上の確認で十分な場合も多いでしょう。
商品点数が多い、複数店舗で在庫を共有する、仕入れや棚卸しを細かく管理したい場合は、スマレジなど高機能POSも比較したほうが安心です。
電子レシート・紙レシート・領収書に対応する
Square POSレジでは、メールやSMSで電子レシートを送れます。紙レシートを必ず渡さないサロンなら、プリンターを用意せずに始めることもできます。
紙レシートが必要な場合は、プリンター内蔵のSquareターミナルや対応レシートプリンターを確認しましょう。
領収書の発行にも対応しています。請求書を使う業務では、Square請求書も利用できます。
Square予約と連携すると予約から会計までどう変わる?
Square POSレジ単体でも会計・売上管理はできますが、Square予約を組み合わせると、来店前から会計後までの情報をまとめやすくなります。
予約メニューと顧客情報を会計につなげやすい
Square予約から入った予約は、予約日時、メニュー、顧客情報とともに管理できます。
来店後は、施術メニューや追加商品をSquare POSレジで会計し、Square決済で支払いを受け付けます。
予約表を見ながら別のレジアプリへ顧客名やメニューを何度も入力する運用に比べると、情報の行き来を減らしやすくなります。
事前決済や保存済みカードを使える
Square予約では、予約時のオンライン前払いやカード情報の保存に対応しています。
初回来店のメニューだけ前払いにする、キャンセルポリシーに同意してもらったうえでカード情報を登録してもらう、といった運用を検討できます。
小さなサロンほど、一つの予約枠が空く影響は小さくありません。
キャンセル料は、機能を有効にするだけでトラブルを防げるものではありません。発生条件、金額、請求時期を予約ページなどに明示し、予約前にお客様へ分かりやすく伝えておくことが、行き違いやトラブルの防止につながります。
予約履歴と売上履歴を顧客ごとに確認しやすい
Square予約とSquare POSレジを使うと、顧客プロフィールから予約履歴や売上履歴を確認できます。
前回の来店日、予約メニュー、購入商品などを追いやすいため、再来店時の確認にも使えます。
ただし、専用カルテのように施術内容を細かく記録・比較するシステムではありません。顧客管理とカルテ管理は分けて考えましょう。
外部予約システムとは自動連携できるとは限らない
STORES予約、RESERVA、Airリザーブ、ホットペッパービューティーなどを使いながら、会計と決済だけSquareにする運用は可能です。
ただし、外部予約システムの予約情報がSquare POSレジやSquare予約へ自動で反映されるとは限りません。
複数の予約媒体を併用する場合は、予約枠の重複をどう防ぐか、顧客名やメニューを会計時にどこまで手入力するかを決めておきましょう。Square予約側の注意点は、Square予約のデメリット記事で詳しく整理しています。
予約受付もSquareにまとめたい場合は、無料プランで使える範囲と有料機能を見て、自分のサロンに必要な運用を確認しておきましょう。
Square POSレジを個人サロンで使うメリット
POSレジの月額固定費を抑えやすい
Square POSレジアプリは月額0円です。
開業直後や一人サロンでは、毎月発生する固定費を増やしたくない時期もあります。まず無料で会計と売上管理を始め、必要な機能だけ後から追加できるのは使いやすい点です。
予約・会計・決済をSquareにまとめやすい
Square予約、Square POSレジ、Square決済は、同じSquareアカウントを中心に使えます。
完全に同じ機能ではありませんが、別会社の予約、レジ、決済を組み合わせるより、顧客情報や売上を追いやすくなります。
Square予約をすでに利用しているサロンなら、POSレジと決済もSquareにまとめることで、顧客情報や売上の流れを追いやすくなります。
スマートフォンだけでも始められる場合がある
現金会計の記録だけなら、スマートフォンにSquare POSレジアプリを入れて始められます。
対応するスマートフォンのタッチ決済を利用できれば、カードリーダーを購入せずに対面決済を受け付けられる場合もあります。
カウンターに大きなレジを置きにくい自宅サロンや、施術場所を移動するサービスとも相性がよいです。
店販売上と施術売上を一緒に管理できる
施術メニューと店販商品を同じPOSレジに登録できるため、サロン全体の売上をまとめて確認できます。
店販は一つひとつの金額が小さくても、積み重なると無視できません。何が売れているか分かれば、仕入れや提案方法も見直せます。
請求書やリンク決済へ広げやすい
Squareには、POSレジや店頭決済だけでなく、Square請求書、リンク決済、オンライン販売などもあります。
来店前の支払い、高額メニューの請求、講座代、オンライン相談料、商品の通販など、店舗外で代金を受け取る方法を増やせます。
Square POSレジのデメリット・注意点
無料でも決済手数料と端末代はかかる
Square POSレジの月額料金は0円ですが、キャッシュレス決済を受け付けるたびに手数料が発生します。
専用端末、レシートプリンター、キャッシュドロアなどを購入する場合は初期費用も必要です。
「無料」という言葉だけで決めず、自分のサロンに必要な端末や機能まで含めた総額を見ると、導入後のずれを防げます。
キャッシュレス決済の利用には審査がある
Squareのアカウントを作成しても、すべての決済方法をすぐ利用できるとは限りません。
カードブランドやQRコード決済ごとに審査・有効化があり、利用開始までの期間も異なります。
開業日に合わせて導入する場合は、余裕を持って申請しておきましょう。
Square予約はPOSレジとは別サービス
Square POSレジを導入しただけで、オンライン予約ページが自動的に完成するわけではありません。
予約機能を使うにはSquare予約を設定する必要があり、必要な機能によっては有料プランになります。
「Squareなら予約もすべて無料」と考えると、導入後に想定外の費用が出る可能性があります。
サロン専用カルテではない
Squareでは顧客情報、取引履歴、メモ、ファイルなどを管理できます。
一方、美容カルテや治療院専用カルテのように、施術写真、部位、使用薬剤、同意書、問診内容などを専用画面で細かく管理するためのシステムではありません。
Squareの顧客管理で十分なのか、専用カルテが必要なのかを先に分けて考えると、選びやすくなります。
LINE予約や外部予約媒体との一元管理には向かない場合がある
Square予約ではGoogleやInstagramから予約ページへ案内できますが、LINE公式アカウント上で予約を完結する標準機能や、ホットペッパービューティーなど外部媒体との自動同期は限定的です。
複数経路から予約が入るサロンでは、手動で予約枠を調整する場面が残る可能性があります。
回数券・月謝は運用方法を確認する必要がある
Squareには、請求書、リンク決済、保存済みカード、サブスクリプションなど、前払いや継続的な支払いに使える機能があります。
ただし、回数券の残数、有効期限、予約時の自動消化、キャンセル時の残数復元までを予約システム内で細かく管理できるとは限りません。
回数券や月謝を中心に運営するエステサロンや整体院では、STORES予約も候補に入ってきます。両者の違いは、STORES予約とSquare予約の比較記事で確認できます。
細かな設定ではWeb管理画面を使うことがある
日常の会計や売上確認はスマートフォンやタブレットで行いやすい一方、初期設定、商品データの一括登録、詳細レポート、権限管理などでは、Web管理画面を使う場面があります。日々の会計はスマートフォンで軽く、細かな設定はパソコンで落ち着いて行う、といった使い分けです。
スマホだけですべて完結したい場合は、無料アカウントを作り、必要な操作を実際に試しておくと安心です。
Square POSレジ・Airレジ・STORESレジを簡単に比較
個人サロン向けの無料POSレジとしては、SquareのほかにAirレジ、STORESレジも候補になります。4サービスを横断して選びたい場合は、個人サロンにおすすめのPOSレジ4選をご覧ください。
| 比較項目 | Square | Airレジ | STORESレジ |
|---|---|---|---|
| POSレジの基本料金 | 0円 | 0円 | 0円から |
| 決済サービス | Square決済 | Airペイ | STORES決済 |
| 予約サービス | Square予約 | Airリザーブなど | STORES予約 |
| 主な強み | 予約・決済・POSをまとめやすい | シンプルな無料POS | 予約・決済・ネットショップへ広げやすい |
| 向いている店舗 | Square内でそろえたい | レジと決済をシンプルに導入したい | STORES予約やネットショップを使いたい |
予約・決済・POSをまとめるならSquare
Squareは、Square予約、Square POSレジ、Square決済を同じ基盤で使いやすいことが強みです。
すでにSquare予約を使っているサロンはもちろん、これから予約と決済をまとめて導入したいサロンにも始めやすい構成です。
シンプルな無料レジを重視するならAirレジも候補
Airレジも基本機能を無料で使えるPOSレジです。Airペイと組み合わせてキャッシュレス決済を導入できます。
予約システムは別で構わず、iPadを中心にレジと決済をシンプルに運用したい場合は、Airレジも見ておきたい候補です。
AirレジとAirペイは別サービスなので、決済手数料や必要端末はAirペイ側で確認します。
回数券・ネットショップまで見るならSTORESも候補
STORESは、STORESレジ、STORES決済、STORES予約、ネットショップなどを展開しています。
STORES予約では回数券・月謝を扱えるため、予約時の回数券利用まで重視するサロンには向いています。
一方、予約とレジを連携するためのプラン条件があるため、無料プランだけで必要な運用が完成するとは限りません。
STORESレジの無料機能、スタンダードプラン、STORES決済・STORES予約との連携条件は、STORESレジを個人サロンで使う場合の詳しい解説で確認できます。
Square POSレジが向いている個人サロン
Square POSレジは、次のようなサロンに向いています。一人サロン全体の予約システム選びから見直したい方は、一人サロンにおすすめの予約システム4選も参考にしてください。
- Square予約を利用している、または導入予定
- 一人または少人数で運営している
- POSレジの月額固定費を抑えたい
- キャッシュレス決済を導入したい
- 店販商品も同じレジで管理したい
- スマートフォンやタブレットから始めたい
- 予約履歴と売上履歴を近い環境で見たい
- 請求書やリンク決済も利用したい
美容室では施術と店販、ネイルサロンでは予約と事前決済、エステでは高額メニューの請求、整体院では予約と店頭会計というように、業種に合わせて必要な機能を選べます。Square予約との相性は、ネイルサロン向け記事、エステサロン向け記事、整体院向け記事でも詳しく解説しています。
特に、専用システムを何種類も契約する前に、低コストで会計と決済の土台を作りたい個人サロンには合いやすいでしょう。
Square POSレジが向いていない可能性がある個人サロン
次の条件に当てはまる場合は、Squareだけで決めず、ほかのサービスも比較してください。
- LINE公式アカウントを予約の中心にしたい
- ホットペッパービューティーなど複数予約媒体を自動で一元管理したい
- 美容・治療院専用カルテを使いたい
- 回数券の残数や有効期限を予約時に管理したい
- 複数店舗の商品在庫を細かく管理したい
- スタッフ別歩合や高度な権限管理を重視する
- Square以外の決済サービスを使い続けたい
- 初期設定を対面で手厚く支援してほしい
POSレジの高機能さを重視するならスマレジ、美容業特化のカルテや分析を重視するならサロン専用POS、回数券・月謝を重視するならSTORESも候補になります。
Square POSレジを導入する流れ
Square POSレジの導入は、次の流れで進めます。
1.Squareアカウントを作成する
メールアドレス、事業・店舗情報、代表者情報などを登録します。
POSレジアプリだけを試す場合も、Squareアカウントが必要です。
2.店舗情報と入金口座を登録する
キャッシュレス決済の売上を受け取る銀行口座を登録します。
銀行口座の確認完了後に振込が始まります。
3.施術メニューと店販商品を登録する
カット、ネイル、エステ、整体などのメニューと、店販商品を登録します。
最初からすべて細かく設定せず、よく使うメニューから作ると始めやすいです。
4.必要な決済方法を申請・有効化する
クレジットカード、電子マネー、QRコード決済は、それぞれ審査や有効化が必要です。
利用開始日が決まっている場合は、早めに手続きを進めます。
5.スマートフォンまたは決済端末でテストする
実際の会計を想定し、商品選択、値引き、決済、レシート、払い戻しなどを確認します。
お客様の前で初めて操作するのではなく、少額のテストや練習をしておくと安心です。
6.必要に応じてSquare予約を設定する
オンライン予約もSquareにまとめる場合は、予約メニュー、受付時間、キャンセル期限、事前決済などを設定します。
予約管理が別サービスで足りている場合は、無理にSquare予約へ移す必要はありません。
まずは無料のPOSレジで、普段使う施術メニューや会計操作を試してみると、実際の営業に合うかを落ち着いて判断できます。
Square POSレジに関するよくある質問
Square POSレジは本当に無料ですか?
Square POSレジアプリは、初期費用・登録手数料・月額固定費0円で使えます。
ただし、キャッシュレス決済を使うと決済手数料が発生します。専用端末やレシートプリンターを購入する場合も別途費用が必要です。
Square POSレジだけでも使えますか?
使えます。
Square予約やSquare決済を使わず、現金会計の記録、商品登録、売上管理などにSquare POSレジを利用することも可能です。
決済端末を買わなくても使えますか?
現金会計を記録するだけなら、決済端末は不要です。
対応するiPhoneやAndroid端末のタッチ決済を利用できれば、専用カードリーダーなしでカード決済を受け付けられる場合もあります。
紙レシートを発行したい場合は、Squareターミナルや対応プリンターを確認してください。
Square予約を使わないとPOSレジは使えませんか?
Square予約は必須ではありません。
Square POSレジ、Square決済、Square予約は、それぞれ別の役割を持つサービスです。予約管理は他社サービスを使い、会計と決済だけSquareにすることもできます。
STORES予約やAirリザーブと組み合わせられますか?
会計用のPOSレジとしてSquareを使うことはできます。
ただし、外部予約システムの顧客名、予約メニュー、予約日時などがSquare側へ自動反映されるとは限りません。手入力の範囲や予約枠の管理方法を確認してください。
Square POSレジをカルテとして使えますか?
顧客情報、取引履歴、メモなどの管理には使えます。
美容カルテや治療院専用電子カルテと同じ機能ではないため、写真管理、問診票、同意書、施術記録などを細かく残したい場合は、専用ツールも比較しましょう。
一人サロンにはどの端末が向いていますか?
できるだけ低コストで始めるなら、対応スマートフォンのタッチ決済またはSquareリーダーが候補です。
紙レシートを渡したい、スマートフォンと決済端末を分けたい場合はSquareターミナルが使いやすいでしょう。
iPadを会計カウンターに固定して本格的なレジ画面を作るなら、Squareスタンドも選択肢です。
まとめ|予約・会計・決済をまとめたい個人サロンに向いている
Square POSレジは、会計、キャッシュレス決済、売上管理、顧客情報、店販商品の管理を低コストで始めたい個人サロンに向いています。
POSレジアプリは無料で、Square決済やSquare予約を必要に応じて追加できます。最初はスマートフォンだけで小さく始め、紙レシートや店販管理が必要になった段階で端末や周辺機器を追加できる点も、一人サロンには使いやすいでしょう。
押さえておきたいポイントは次のとおりです。
- Square POSレジアプリは月額0円
- キャッシュレス決済には決済手数料がかかる
- 専用端末やプリンターは必要に応じて購入する
- Square予約と組み合わせると予約から会計までまとめやすい
- 顧客管理はできるが、サロン専用カルテとは異なる
- LINE予約、外部予約媒体、回数券管理を重視する場合は他社も比較する
予約対応から会計まで、毎日少しずつ発生する手入力。その小さな負担を減らすことが、施術やお客様の対応に集中できる時間を守ります。
Squareが自分のサロンに合いそうなら、まずは無料のPOSレジで、普段使うメニューと会計操作を試してみる。営業中の流れに無理なくなじむかを確かめてから、決済端末やSquare予約を加えていくと安心です。
予約・会計・決済をまとめて見直したい方は、Squareで利用できるサービス全体を確認し、自分のサロンに必要なものから始めてみてください。


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