会計のたびにお釣りを用意し、閉店後に現金を数える。個人サロンでは、こうした細かな作業も毎日積み重なります。
キャッシュレス決済を取り入れると、お客様はカードやスマートフォンで支払えるようになり、オーナー側も現金管理や釣銭準備の負担を減らせます。施術料金が高めのメニューや店販商品でも、支払い方法を選べる安心感は大きいでしょう。
一方で、決済手数料の数字だけを見て契約すると、端末代や月額費用、入金のタイミングが想定と違い、導入後に戸惑うことがあります。公式サイトに大きく掲載される「1.98%」「2.20%」「2.48%」といった料率も、すべての店舗・カードブランドへ一律に適用されるとは限りません。
この記事では、個人サロン、一人美容室、ネイルサロン、エステサロン、整体院などで導入候補となる5サービスを、手数料・端末代・入金・POSレジ連携の観点から比較します。自店の会計方法に合う一台を選び、キャッシュレス決済を気持ちよく始めるための判断材料としてお役立てください。
- 月額0円でスマートフォンから始めるならSquare
- カード・電子マネー・QRコードを幅広く受け付けるならAirペイ
- STORES予約やSTORESレジと連携するならSTORES決済
- プリンター・通信機能を備えた端末1台で運用するならPAYGATE
- 楽天銀行への入金速度を重視するなら楽天ペイ
個人サロン向けキャッシュレス決済端末5社を比較
Square、Airペイ、STORES決済、PAYGATE、楽天ペイの基本条件を一覧にしました。料金・端末価格は2026年8月2日時点の情報です。キャンペーンや優遇料率は変わる場合があります。申込み時は、リンク先に掲載されている最新条件が適用されます。
| サービス | 月額費用 | 主な端末 | 主な入金 | 向いているサロン |
|---|---|---|---|---|
| Square | 基本0円 | スマホ単体、リーダー、プリンター内蔵端末など | 三井住友銀行・みずほ銀行は原則翌営業日、その他は原則週1回 | 固定費をかけず、必要な端末を段階的に選びたい |
| Airペイ | 0円 | カードリーダーを無償貸与。iPhone・iPadは別途必要 | 金融機関により月6回または月3回 | カード・電子マネー・QRコードを幅広く導入したい |
| STORES決済 | フリー0円 スタンダードは年契約で月額3,300円 |
27,720円。スタンダード年契約では1台貸与 | 手動入金は決済日から最短翌々日、自動入金は翌月20日 | STORES予約・レジとの連携を重視したい |
| PAYGATE | 標準月額3,300円 | プリンター・4G・Wi-Fi内蔵端末 | カード・電子マネーは月2回、QRコードは月1回 | 専用端末1台で会計と決済を完結させたい |
| 楽天ペイ | ライト0円 スタンダード通常月額2,200円 |
ターミナルまたはカードリーダー | 楽天銀行は原則翌日 | 資金回収の早さと楽天銀行との相性を重視したい |
月額0円や最低手数料だけで決めるのではなく、端末の購入・貸与条件、登録する銀行、POSレジとの接続まで含めて比べるのがポイントです。
顧客管理、売上分析、店販商品の在庫まで含めてレジ環境を整えたい方は、個人サロンにおすすめのPOSレジ4選もあわせてご覧ください。
個人サロンに合う決済端末の選び方
通常料率と優遇料率を分けて見る
各社の決済手数料には、基本となる料率と、一定の条件を満たした事業者へ適用される優遇料率があります。
| サービス | 基本・一般条件の目安 | 優遇料率の目安 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| Square | 3.25% | 2.50% | 対象となる中小事業者・カードブランドに条件あり |
| Airペイ | 3.24% | 2.48% | 対象ブランドごとの審査あり |
| STORES決済 | フリー2.48% | Visa・Mastercard1.98%、JCB等2.38% | スタンダードプランの月額費用と契約条件を含めて比較 |
| PAYGATE | Visa・Mastercard2.90%、JCB等3.24% | Visa・Mastercard1.98%、JCB等2.48% | 契約・審査によって確定料率が異なる |
| 楽天ペイ | 通常3.24%、ライト2.48% | スタンダード2.20% | 対象事業者の条件と2年間の契約条件あり |
クレジットカードの決済手数料は原則として非課税です。電子マネーやQRコード決済では、「税抜・別途消費税」「課税・内税」「非課税」が混在します。同じ3.24%でも、税区分まで同じとは限りません。
毎月の固定費を払って料率を下げるプランが得かどうかは、キャッシュレス売上によって変わります。開業直後や決済額がまだ少ない時期は、月額0円のプランから始めるほうが負担を抑えられる場合があります。
月30万円・50万円・100万円・200万円のキャッシュレス売上で毎月の負担を比べたい方は、キャッシュレス決済手数料を売上別に比較した記事も参考にしてください。
端末代・月額費用・周辺機器を合わせて考える
「端末0円」には、購入代金が不要なケースだけでなく、契約中の貸与や期間限定キャンペーンも含まれます。
Airペイのカードリーダーは貸与品で、解約時には返却が必要です。STORES決済のスタンダードプランも、年契約中は端末1台を利用できますが、購入して所有する形ではありません。
Squareと楽天ペイは端末購入が基本です。導入時の支出は発生するものの、月額0円のプランを選べます。PAYGATEは標準月額3,300円がかかる代わりに、プリンター、4G通信、Wi-Fi、決済機能を1台へ集約できます。
すでに対応するiPhoneやiPadを持っているか、紙のレシートが必要か、受付に端末を何台置けるか。店舗の設備と会計の流れを先に整理して必要な機器を見極めましょう。
入金の速さと振込手数料を比べる
キャッシュレス売上は、決済した日に銀行口座へ入るとは限りません。材料費、家賃、広告費などの支払いを考えると、入金日と振込手数料も手数料率と同様に大切です。
Squareは登録銀行によって原則翌営業日または週1回、Airペイは月6回または月3回です。STORES決済の手動入金は、決済日の翌日6時から依頼でき、依頼後1〜2営業日で振り込まれます。決済日から数えると最短翌々日です。
PAYGATEはカード・電子マネーが月2回、QRコードが月1回です。振込手数料の一律額は一般公開されていないため、申込時の資料や見積もりを確認してください。楽天ペイは、楽天銀行を登録すると原則翌日に自動入金されます。
「最短翌日」という言葉だけでなく、対象銀行、振込依頼の要否、少額入金時の手数料まで見ておきましょう。
POSレジへの金額連携で入力ミスを減らす
決済端末とPOSレジが連携していない場合、POSレジで計算した会計金額を、決済端末へもう一度入力します。たとえば7,700円の会計を770円や77,000円と入力してしまうなど、忙しい時間帯には金額の打ち間違いが起こることもあります。
POSレジから決済端末へ会計金額を送れる組み合わせなら、二度打ちの手間と入力ミスを減らせます。
| 決済サービス | 金額連携する主なPOSレジ |
|---|---|
| Square | Square POSレジ |
| Airペイ | Airレジ |
| STORES決済 | STORESレジ |
| PAYGATE | スマレジ |
| 楽天ペイ | 対応する外部POSレジ |
金額連携、顧客情報の共有、予約情報の連携はそれぞれ別の機能です。同じブランドのサービスであっても、予約から会計までの全データが自動でつながるとは限りません。
個人サロンにおすすめのキャッシュレス決済端末5選
Square|月額0円でスマホ決済から専用端末まで選べる
Squareは、月額固定費をかけずにキャッシュレス決済を始めたい個人サロンに適しています。
対応するiPhoneやAndroidスマートフォンだけでタッチ決済を受け付ける方法から、小型のSquare リーダー、プリンター内蔵のSquare ターミナルまで用意されています。
| 主な方法・端末 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| スマートフォンのタッチ決済 | 専用端末代0円 | 対応するiPhone・Androidで利用 |
| Square リーダー | 4,980円 | 小型で導入費を抑えられる |
| Square ターミナル | 39,980円 | 決済とレシート印刷を1台で行える |
最初はスマートフォンやSquare リーダーを使い、必要になった段階でプリンター内蔵端末へ移行できます。対象となる中小事業者では、主要カードに2.50%の料率が適用されます。条件外の対面カード決済は3.25%が基本です。
Squareの2.5%が適用される詳しい条件や、QRコード・オンライン決済などを含めた料率は、Squareの決済手数料を詳しく解説した記事で整理しています。
入金は、三井住友銀行またはみずほ銀行なら原則翌営業日、その他の金融機関では原則週1回で、振込手数料はかかりません。
Square POSレジと決済を同じ基盤で扱えるほか、Square予約も利用できます。予約、会計、決済の流れを一つのブランドで揃えたい店舗に向いている構成です。
- 月額費用をかけずに始めたい
- まずはスマートフォンまたは小型リーダーを使いたい
- 将来はPOSレジや予約管理もSquareでそろえたい
- 店舗の成長に合わせて端末を選び直したい
Square POSレジの顧客管理、売上管理、予約連携まで知りたい方は、Square POSレジは個人サロンに向いている?で詳しく解説しています。
Squareを候補にしていて、スマホのタッチ決済やSquare リーダー、ターミナルなどの違いまで知りたい方は、Squareの決済端末を個人サロン向けに比較した記事も参考にしてください。
最新の手数料・適用条件は、Square公式の決済手数料ページに掲載されています。
月額0円からPOSレジとキャッシュレス決済を始めたい方は、Squareの端末ラインナップと料金から自店に合う方法を選べます。
Airペイ|固定費0円で幅広い決済方法に対応
Airペイは、初期費用、月額費用、振込手数料をかけずに、カード、電子マネー、QRコード決済を幅広く導入したい店舗向けです。
条件を満たした新規申込では、1台目のカードリーダーを無償で利用できますが、カードリーダーは貸与品なので、解約時には返却が必要です。
通常のAirペイには対応するiPhoneまたはiPadとインターネット環境を用意します。Android端末には対応していません。対応iPhoneだけでカードのタッチ決済を受け付ける「Airペイ タッチ」もあります。
主要カードの基本料率は3.24%で、対象となる6ブランドは審査通過後に2.48%が適用されます。入金は、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行では月6回、その他の登録金融機関では月3回です。
2.48%の対象条件や、カード・電子マネー・QRコード決済ごとの手数料、消費税の違いは、Airペイの手数料一覧で詳しく解説しています。
AirレジからAirペイへ会計金額を送れるため、金額の二度打ちを減らせます。Airリザーブは同じAirブランドですが、予約日時や予約メニューがAirレジの会計画面へ自動反映される機能ではありません。AirレジとAirペイの金額連携とは役割が異なります。
- iPhoneまたはiPadをすでに持っている
- 毎月の固定費を増やしたくない
- カード・電子マネー・QRコードを幅広く受け付けたい
- Airレジとの金額連携を使いたい
Airレジの料金、顧客管理、Airリザーブとの関係は、Airレジは個人サロンに向いている?で詳しく整理しています。
SquareとAirペイの2社まで候補を絞ったものの、どちらにするか迷っている方は、SquareとAirペイの比較記事も参考にしてください。手数料だけでなく、端末、入金、POSレジ、予約とのつながりまで個人サロン向けに比べています。
対応ブランドと最新の料率は、Airペイ公式サイトに掲載されています。
月額0円でカード・電子マネー・QRコード決済を導入したい方は、Airペイの対応決済と入金条件を見ておきましょう。
STORES決済|STORES予約・レジとの連携が魅力
STORES決済は、月額0円のフリープランと、月額費用を払ってカード手数料を下げるスタンダードプランから選べます。
| 項目 | フリー | スタンダード |
|---|---|---|
| 月額費用 | 0円 | 年契約で3,300円 |
| 端末 | 27,720円で購入 | 年契約では1台貸与 |
| Visa・Mastercard | 2.48% | 1.98% |
| JCB等 | 2.48% | 2.38% |
キャッシュレス売上がまだ少ない店舗では、月額0円のフリープランのほうが総費用は低くなります。決済額が増えてきたら、月額3,300円と料率差を考えて、スタンダードへ切り替えるか判断するとよいでしょう。
フリーとスタンダードのどちらが有利になるかは、カード売上額とブランド構成によって変わります。具体的な損益分岐は、STORES決済の手数料一覧・プラン比較で確認できます。
手動入金は、決済日の翌日6時から振込依頼ができ、依頼後1〜2営業日で入金されます。決済日から数えると最短翌々日です。入金額が10万円以上なら振込手数料は無料、10万円未満では200円かかります。自動入金は月末締め・翌月20日で、振込手数料は無料です。
STORESレジから決済端末へ会計金額を送れるほか、STORES予約も同じサービス群に含まれます。予約・レジ・決済をSTORESでそろえたい店舗なら、日々の運用を同じサービス群に統一できます。
- STORES予約やSTORESレジを利用している
- 月額0円と低料率プランを売上規模に応じて選びたい
- Visa・Mastercardの決済額が一定量ある
- 入金方法を手動・自動から選びたい
STORESレジ、STORES予約、STORES決済の違いは、STORESレジは個人サロンに向いている?で詳しく解説しています。
プランごとの料率と入金条件は、STORES決済の公式料金ページにまとめられています。
STORES予約やSTORESレジと連携して使いたい方は、フリーとスタンダードの料金差を比べてみてください。
PAYGATE|プリンター・4G内蔵の端末1台で運用できる
PAYGATEは、カード、電子マネー、QRコード決済、レシート印刷、通信機能を専用端末1台へ集約したい店舗向けです。
端末には4G、Wi-Fi、レシートプリンターが内蔵されています。受付にiPadやプリンターを別々に置く必要がなく、施術席や訪問先へ持ち運ぶ運用にも対応します。
| 項目 | 主な条件 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円の案内 |
| 月額費用 | 標準3,300円 |
| 端末通常価格 | 39,600円 |
| カード手数料 | 1.98%~。契約・審査により確定 |
| 入金 | カード・電子マネーは月2回、QRコードは月1回 |
| 最低利用期間 | 契約書に別段の記載がない場合は12か月 |
端末0円の案内が出る場合もありますが、数量や申込条件のあるキャンペーンです。1.98%という最低料率も、すべての加盟店・ブランドへ一律に適用されるものではありません。振込手数料を含む最終条件は、申込時の資料や見積もりでお確かめください。
PAYGATE POSを使えば、基本的なレジ計算から決済まで端末1台で行えます。顧客管理、在庫管理、詳細な売上分析まで必要なら、スマレジと組み合わせることで対応範囲が広がります。
PAYGATEは継続的役務と回数券の前払いには利用できません。提供済みの施術1回分を来店時に決済する都度払いとは、規約上の扱いが異なります。回数券や長期コースが中心の店舗は、後半の回数券・高額コースの注意点をご覧ください。
- プリンター内蔵端末1台で運用したい
- 店内のWi-Fiに加えて4G通信も使いたい
- スマレジから会計金額を連携したい
- 都度払いが中心で、端末の機能性を重視する
スマレジの顧客管理や在庫管理まで必要な方は、スマレジは個人サロンに向いている?も参考にしてください。
端末仕様と料金条件は、PAYGATE公式サイトに掲載されています。
都度払い中心で、決済・レシート印刷・通信を端末1台に集約したい店舗なら、自店向けの料率と費用を問い合わせ先で案内してもらえます。
楽天ペイ|楽天銀行への翌日入金を重視する店舗向け
楽天ペイは、楽天銀行への入金速度と、楽天のサービスを利用するお客様との相性を重視する店舗向けです。
| 端末 | 通常価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| 楽天ペイ ターミナル | 42,240円 | 決済、プリンター、4G、Wi-Fiを1台に搭載 |
| 楽天ペイ カードリーダー | 21,670円 | スマートフォン・タブレットと組み合わせて利用 |
ライトプランは月額0円で、主要カードの料率は2.48%です。スタンダードプランは通常月額2,200円で、主要カードは2.20%、楽天ペイのQRコード決済は2.00%の税抜料率になります。
ライトとスタンダードのどちらが自店に合うか迷う場合は、楽天ペイの決済手数料一覧と売上別のプラン比較で、カード・電子マネー・QRの料率まで詳しく整理しています。
2026年8月2日時点ではスタンダードプランの月額0円キャンペーンが案内されていますが、恒久的な無料プランではありません。適用日から2年以内の解約・プラン変更には38,280円の違約金が発生する条件もあります。
楽天銀行を入金口座にすると、365日、原則翌日に自動入金され、振込手数料もかかりません。売上を早く運転資金へ戻したい店舗にとって、明確な強みです。
- 楽天銀行を事業用口座として使っている
- 売上の入金速度を重視する
- 端末購入費を許容できる
- 2年以上使う予定があり、スタンダードプランの条件に合う
楽天ペイ ターミナルの本体価格やカードリーダーとの違い、POSレジ連携、メリット・デメリットまで詳しく知りたい方は、楽天ペイ ターミナルの料金・機能をまとめた解説記事もあわせてご覧ください。
最新のプラン、端末、キャンペーンは、楽天ペイ実店舗決済の公式サイトにまとめられています。
楽天銀行への翌日入金や楽天ペイ ターミナルに魅力を感じる方は、ライトとスタンダードの条件を比べてみてください。
回数券・高額コースを決済するときの注意点
回数券や長期コースの利用制限は重要ですが、キャッシュレス決済を都度払いで利用する店舗には関係しない場合もあります。ここでは、前払いを扱うサロンが必要なポイントだけをまとめます。
端末で決済できても、加盟店規約上認められるとは限らない
回数券や長期コースでは、次の3点がそれぞれ異なります。
- 法律上、その内容で契約を締結できるか
- 決済会社の加盟店規約で前払いが認められているか
- 決済端末の操作上、カードの承認が通るか
端末で承認されたことが、加盟店規約上の利用許可を意味するわけではありません。前払いを扱う場合は、利用予定の決済会社へ業種、サービス内容、契約総額、提供期間、利用回数、返金方法を伝え、利用可否を書面やメールで回答してもらうと安心です。
5社で回数券・継続的役務の扱いが異なる
| サービス | 回数券・継続的役務の扱い |
|---|---|
| Square | 業種、金額、提供期間、カードブランドなどの条件あり |
| Airペイ | 契約内容やカードブランドによって異なり、Airペイの個別回答が必要 |
| STORES決済 | 複数回・継続的に提供する役務への店頭前払いは不可 |
| PAYGATE | 継続的役務と回数券の前払いは不可 |
| 楽天ペイ | 継続提供取引が規約上の禁止取引に含まれ、楽天ペイの個別回答が必要 |
Squareの条件はSquare公式の継続的役務・回数券に関する案内、STORES決済の制限はSTORES決済公式ヘルプにまとめられています。PAYGATEと楽天ペイは、加盟店規約に加えて、自店の契約内容に対する個別回答を得てから前払いを扱うのが安全です。
エステサロンで回数券や高額コースを扱う場合は、一般的な端末条件だけでなく、特定継続的役務や分割払いへの対応も重要です。エステサロン向け決済端末6社の比較記事では、アルファノートを含めて詳しく整理しています。
エステの長期契約は特定継続的役務にも注意する
エステティックサービスでは、契約期間が1か月を超え、契約総額が5万円を超える場合、特定商取引法上の特定継続的役務に該当することがあります。
該当する場合は、概要書面、契約書面、クーリング・オフ、中途解約などのルールに沿った対応が必要です。法律上の契約条件を満たしていても、決済会社がその前払いを認めるとは限りません。
回数券や高額コースを販売する場合は、契約書類と決済会社の規約を両方そろえてから導入を進めましょう。
5社以外のキャッシュレス決済サービス
今回紹介した5社以外にも、店舗の設備や希望する支払い方法によっては次のサービスが候補に入ります。
| サービス | 向いている店舗 |
|---|---|
| stera pack | 固定カウンターへ据置型端末を置きたい |
| PayCAS Mobile | 通信・プリンター一体型端末をPAYGATEと比較したい |
| JMSおまかせサービス | 複数の決済ブランドを一括で導入したい |
| PayPay単体 | クレジットカードや電子マネーは不要で、QRコード決済から始めたい |
| USEN PAY | USENの店舗向けサービスとあわせて導入したい |
PayPay単体は、PayPayのQRコード決済を受け付けるためのサービスです。SquareやAirペイなどのマルチ決済サービスは、クレジットカード、電子マネー、複数のQRコード決済を一つの契約・端末で扱います。
PayPayだけを受け付けられれば十分なら単体導入も現実的です。お客様にカードや交通系電子マネーも選んでもらいたい場合は、マルチ決済サービスを選ぶほうが店舗側の管理を一本化できます。
個人サロンのキャッシュレス決済端末に関するよくある質問
個人事業主や自宅サロンでも申し込めますか?
個人事業主や自宅サロンでも申し込めるサービスがあります。
審査では、本人確認書類、銀行口座、店舗情報、取扱商品・サービス、営業実態が分かる資料などを求められる場合があります。自宅サロンでは、ホームページやSNS、料金表、予約ページ、看板や施術スペースの写真など、事業内容が分かる資料を用意しておくと安心です。
決済端末は本当に無料でもらえますか?
「端末0円」には、無償貸与、月額プラン契約中の貸与、期間限定キャンペーンなどがあります。
AirペイのカードリーダーやSTORES決済スタンダードプランの端末は貸与品で、解約時には返却が必要です。端末代が0円でも、最低利用期間や月額費用が設定されている場合があります。
キャッシュレス決済の手数料には消費税がかかりますか?
クレジットカードの決済手数料は原則として非課税です。電子マネーやQRコード決済は、サービス・ブランドによって税区分が異なります。
たとえば、Airペイの一部電子マネー・QRコード決済は税抜料率に消費税が加わります。STORES決済でも、PayPayや楽天ペイなど一部の決済手数料は課税対象で、公式の料率には消費税相当額が含まれます。
売上が最も早く入金されるサービスはどれですか?
登録する銀行によって答えが変わります。
楽天ペイは楽天銀行なら原則翌日、Squareは三井住友銀行またはみずほ銀行なら原則翌営業日です。STORES決済の手動入金は決済日から最短翌々日、Airペイは金融機関により月6回または月3回、PAYGATEは決済方法によって月2回または月1回です。
回数券やエステコースもカード決済できますか?
サービス、カードブランド、契約金額、提供期間によって異なります。PAYGATEとSTORES決済の店頭端末には明確な利用制限があります。詳細は回数券・高額コースを決済するときの注意点をご覧ください。
POSレジも一緒に導入したほうがよいですか?
施術代や店販商品の会計を記録し、売上分析や顧客管理も行いたい場合は、POSレジとの連携が役立ちます。POSレジから決済端末へ金額を送れる構成なら、二度打ちの手間と入力ミスを減らせます。
決済件数が少なく、売上集計は会計ソフトなどで足りている場合は、まず決済サービスだけを導入する方法もあります。必要なPOS機能は、個人サロンにおすすめのPOSレジ4選で比較できます。
個人サロンの決済端末は手数料・端末・入金を含めて選ぼう
キャッシュレス決済を導入すると、お客様は現金を用意せずに支払え、店舗側も釣銭準備や現金集計の負担を減らせます。会計が滑らかになれば、施術後の時間にも少し余裕が生まれます。
| サロンの希望 | 選択肢 |
|---|---|
| 月額0円でスマートフォンから始めたい | Square |
| 幅広い決済方法と固定費0円を重視したい | Airペイ |
| STORES予約・レジと連携したい | STORES決済 |
| プリンター・通信内蔵端末1台で運用したい | PAYGATE |
| 楽天銀行への翌日入金を重視したい | 楽天ペイ |
手数料の低さだけでなく、端末代、月額費用、入金先の銀行、POSレジとの連携を見比べると、自店に必要なサービスを選べます。回数券や長期コースを扱う場合は、加盟店規約を先に読み、利用できる取引の範囲を把握しておきましょう。
まずは、現在使っているスマートフォンや銀行口座、毎月のキャッシュレス売上を整理し、条件に合う2社ほどへ候補を絞ってみてください。支払い方法が増えると、お客様にとっても店舗にとっても、会計はもっと自由で心地よい時間になります。自店に合う決済端末から、無理のない形でキャッシュレスを始めてみましょう。


コメント